この記事では出版業をしていて税理士を探している方に向けて、税理士を顧問する際の注意点やポイントを解説しています。税理士が必要か?についても解説しているので、顧問や確定申告、税理士の切り替えを検討している方は参考にしてみて下さい。
出版業は書籍・雑誌・電子書籍・編集制作・取次委託販売・原稿料や印税が絡むケースまで含めると、売上の入り方も経費の出方もかなり複雑です。
出版業に強い税理士は正しく申告できる人だけでなく、原価計算、棚卸資産、編集や制作の外注費、著者や翻訳者への支払、在庫の評価方法、設備投資、そして資金繰りまで見られる人であることが大事です。
当記事では、出版業で失敗のしない税理士選びと探し方についてを詳しく解説しました。
【出版業向け】
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ということで、まずはすでに税理士を検討している、もしくは現在税理士と顧問契約中だけど切り替えを検討している人に向けて、出版業に強い税理士を紹介してくれる税理士紹介サイトから解説していきます。
基本的に知り合いやツテに出版業に強い税理士がいない人は誰でも最善の探す方法です。税理士依頼相場・顧問相場・依頼内容など含めて疑問・質問がある場合は調べるよりも先に税理士紹介サイト経由で直接聞くのが圧倒的に早いですし、正確です。(調べても業種・事業規模・依頼内容・時期に応じ、それぞれのケースで異なってくるためです)
経営・事業拡大に関する相談、顧問料・確定申告、決算などのスポット依頼での相場、税理士の見直しなど明確に検討している方は真っ先にチェックしてみて下さい。
目次
【※急ぎ※】出版業に強い税理士をすぐ探せる紹介サイト4選【確定申告・顧問契約どちらも可】
※まず、税理士への顧問料・依頼相場を知りたい人は、無料利用できる紹介サイトを活用して直接聞くのをおすすめします。(※依頼時期・依頼内容・規模感・エリア等によって依頼金額・顧問料が変わるからです。)

結論、税理士紹介サイトで探す時は、最低3社程度は同時登録推奨します。税理士事務所は、複数の税理士紹介サイトへ登録していないことがあるため、人気税理士紹介サイトへ複数依頼することで相性の良い税理士と漏れなくマッチできるからです。
(急ぎの人は↓の4社を登録してみるのをおすすめします)
※↓の表は横へスクロールします。またはスマホを横にすると見やすいです。
| 税理士紹介サイト | 対応エリア | 対応内容 | 当メディア上からの反響 |
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全国対応 | スポット依頼 (確定申告・決算・その他税務相談) 顧問契約(見直し含む) 税務調査立会い ※基本全て対応できる税理士紹介可能 |
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【登録優先度順】
※↓各税理士紹介サイトをタップ/クリックすると詳細解説項目まで飛べます。
※急ぎの人は↓の順番に3~4社登録しておくと良いです、
- 税理士ドットコム ★★(※確定申告だけでもおすすめ)
- ビスカス ★★(※確定申告だけでもおすすめ)
- 日本税理士紹介ネットワーク(タックスコンシェルジュ) ★(※確定申告だけでもおすすめ)
- 税理士紹介エージェント ★
★は当サイト経由で人気税理士紹介サイトで、利用する人が多いです。
★は顧問契約だけではなく、確定申告やそれ以外のスポット依頼にもおすすめの税理士紹介サイトです。
税理士を探す時に税理士紹介サイトを活用した方が良い理由と、税理士紹介サービスを使う時には複数社同時活用するのを推奨する話については↓で詳しく解説しているため、合わせてご参考にして頂ければと思います。
当メディアでの過去の統計を見ても、税理士紹介サイトを使って税理士を探す人の8割以上の方が、複数の税理士紹介サイトを同時に登録しており、そこから自分にとって最適な税理士との契約をされています。
顧問契約は特にですが、基本的に税理士は頻繁に変更するものではないので、手間を惜しまず、複数名の税理士と面談などをしてしっかり決めていくのをおすすめします。
比較せず、テキトーに決めてしまうと、契約後に「この税理士は何か馬が合わないし、仕事も雑だ。完全に選択を間違えた…」なんてことはよくある話なのです。
特に1番気になる依頼料・顧問料に関しては、業種・規模(売上・従業員数等)・時期により一概に「このくらい」とは言えません。
そのため、複数社紹介する各税理士の見積もりを聞いていけば忖度のない相場感の金額が見えてきます。(1社のみより2社、3社と複数社が良いのは、1社の都合に限らず、本当の平均依頼料が見えてくるためです)
依頼料・顧問料についての詳しい解説は「依頼・顧問料金に透明性がある」の項目で詳しく解説しています。
確定申告のスポット依頼であっても、来年、再来年も同じ税理士へお願いすることは多々あります。
長く付き合っていくからこそ、最初の税理士選びで失敗しないようにしっかりと比較し、1人へ絞っていくことが結果として遠回りのようで最短です。
税理士ドットコム
特徴
- 税理士紹介サイトで唯一の上場企業
(運営会社:弁護士ドットコム株式会社・東京証券取引所グロース市場に上場) - 確定申告・年一決算なども積極的に対応可能
- 24時間対応で最短即日(土日祝日・夜間対応)
- 相続税相談・不動産売却含むスポット依頼も対応可能
- コスト削減、顧問料・依頼料の安い税理士を探すのが得意
(税理士報酬削減のプロフェッショナル。) - 土日や夜間の面談セッティングも可
- 初めての利用もしやすい
※開業したてや副業の人の相談でも安心
対応地域
- 全国対応OK
登録税理士
- 6,600人以上〜
管理人のコメント

会社規模で言えば東証マザーズ(現:東証グロース市場)に上場してるため、1番規模が大きい気がします。
一言で言えば、安心できますね。
登録税理士数が多いのかどうかは数字だけみても正直わからない人が多いかもしれませんが、この数値は多いです。
税理士ドットコムの強みは、税理士報酬を安くすることです。
比較的費用を安く抑えたい小規模な会社や事業主は登録必須です。
料金よりも質にこだわりたい場合であっても、圧倒的な提携数を誇る税理士ドットコムの活用で厳選してもらえます。
ビスカス
ビスカス(税理士紹介センター)はコチラ▶▶
(※個人・個人事業者の方の依頼希望は問い合わせフォームの必須項目「御社名」欄には個人名(または個人事業者)もしくは屋号名を記載すれば大丈夫です。)
特徴
- 日本で初めて税理士紹介業を開始(老舗店として存在)
- 確定申告・年一決算なども積極的に対応可能
- 24時間受付可能(土日祝日対応)
- 相続税相談・不動産売却含むスポット依頼も対応可能(※確定申告のみの依頼もおすすめ)
- 対応の幅が広い(低価格から高品質まで)
- 腕・品質の良い税理士紹介が得意
- 個人・法人問わず紹介実績が高い
- 初めての利用もしやすい
※開業したてや副業の人の相談でも安心
対応地域
- 全国対応OK
登録税理士
- 3,000箇所の事務所が登録
管理人のコメント

腕・品質重視の税理士を希望するならトップクラスに頼りになる税理士紹介サイトです。
ビスカス(株式会社ビスカス)は日本初の税理士紹介業務を開始した実績があります。
個人的にも、真っ先にオススメできるサイトです。
知り合いでも利用してる人がいたくらいなんで、知名度も高いです。
迷ったら登録しておくと良いです。
昔から現在までトップクラスの人気を誇ってるため、税理士について相談したい人は登録しておけば失敗は少ないです。
税理士紹介エージェント
特徴
- 個人事業より中小企業向けに強い
※↑確定申告などのスポット依頼も可能だが、それよりも顧問契約に向けた税理士紹介に強い - コンサルタントが若い人からベテランまで網羅してる
- 24時間受付可能(土日祝日夜間対応)
- 顧問相場が明記されてるため、わかりやすい
- 税理士は登録に独自の審査を合格している(※税理士は審査に通らないと登録不可)
- 初めてもOK
- 相続税相談・不動産売却含むスポット依頼も対応可能
対応地域
- 全国対応OK
登録税理士
- 非公開
管理人のコメント

「3社登録しようと思ってるけどどうしよう?」なんて人は順番に登録しておけば自分にあった税理士と出会える可能性は高いです。
管理人もWEBフォームから申請し依頼しました。
理由は2つです。
真っ先に活用した理由↓
- 料金表が載っていてわかりやすい
- サイトの情報量が多く、理解しやすかった
普通、というか大体のサイトって「安くなる」とかは書いてますが、料金目安は書いてません。

引用元:税理士紹介エージェント
「税理士紹介エージェント」は格安などを売りにしていないところが、逆に好感を持てたというか。
管理人は「安かろう悪かろう」だと思ってるとこがあるため、少しくらい高くても質重視が良いかと思いました。
ホームページ上の情報も多いのも、わかりやすくてオススメ。
日本税理士紹介ネットワーク(タックスコンシェルジュ)
特徴
- 税理士は登録に独自の審査を合格している(※税理士は審査に通らないと登録不可)
- 登録後に紹介までが早い
- 成約お祝い金制度あり(※紹介税理士と成約したら、キャッシュバックされる)
- 24時間受付可能(土日祝日対応)
- 初めてもOK
- 相続税相談・不動産売却含むスポット依頼も対応可能
対応地域
- 全国対応OK
登録税理士
- 非公開(※他社と違って独自の税理士審査をしてるため、登録者数は他社より少なめ)
管理人のコメント

上記3社と比較すると規模小さめですが、実際に使ってみて対応が良かったです。
日本税理士紹介ネットワーク(運営:株式会社POLA-RIS)のポイントは2つです。
- 税理士の登録に独自審査がある
- 成約お祝い金制度がある
品質と還元を売りにしてますね。
お祝い金額は、税理士との契約次第なところだと思います。
ただ、他社にないメリットなので気になります。
独自審査がどの程度かわからないですが、質が良ければなおさら良いと思います。
登録しておいて比較するだけでも、全然ありですね。
現状、私はまだ登録してませんが、合う税理士が見つからなかったら登録予定です。
↑で紹介した3社よりマイナーよりの税理士紹介サイトなので、優先して選ぶ必要はないですが、気になる人はおすすめです。
「急ぎで税理士を見つけて相談したい!」なんて人は24時間対応している税理士紹介サイトへ相談すれば、即対応してくれる+出版業に強みを持っている税理士を、自分で1つずつ探す必要なく、紹介してくれます。当然、利用者側一切お金支払う必要なく、無料なので、相談ベースだけでも問題ないです。
近場に合致する税理士事務所がない場合も、遠隔対応で問題なければ全国の税理士事務所から自分に合う最適な税理士を瞬時に割り出してくれます。(今の時代オンライン面談、打ち合わせもできるため、必ずしも税理士が近くにいないとダメということはない)
ということで、税理士へのツテがない人、ツテがあっても出版業の事情に詳しくない税理士しか知らない人は、最短で1番相性の合う税理士を見つけられるので、ご参考と活用にしてみて下さい。
私も実際に税理士紹介サイトを利用して、顧問契約をしましたが、手間もほとんどなく本当に良かったです。
出版業に強い税理士の選び方【チェックポイント・面談で使える質問】

※↓の各項目へタップ・クリックすると詳細まで移動できます。
冒頭に書いた通り出版業は会計と税務の見方がかなり複雑な業種です。
出版業に強い税理士は申告書を作るだけでは足りず、原価計算、棚卸資産、編集や制作の外注費、著者や翻訳者への支払、在庫の評価方法、設備投資、資金繰りまで見られる人である必要があります。
そのことを踏まえて、上記6点を押さえた税理士を探していきます。
各項目で詳細を解説していくので、合わせて確認してみて下さい。
出版業・編集制作の顧問実績がある
なぜ重要なのか
- 出版業は書籍や雑誌の販売、制作受託、電子書籍、原稿料・印税など収入の型が複数あり、継続的に行う出版業は事業所得の整理がしやすい一方で、原稿料や印税は原則として雑所得になるので、業態に応じた判断が必要だから。
※実務経験のある税理士なら、売上の種類ごとにどう整理するかを具体的に説明できる
面談で使える質問例
- 「出版業や編集制作の顧問経験は何件ございますか?」
- 「書籍販売、編集受託、原稿料・印税が混在する場合はどう分けられますか?」
- 「小規模出版社と編集プロダクションで、見方はどう変えていきますか?」
期待できる税理士の回答例
- 「出版業の顧問を複数件担当しています。売上の種類ごとに分けて見ます」
※顧問経験の数は多いに越したことはありませんが、きっちり理解と仕事ができている場合には、現状顧問数が少なくても問題はないため、具体的に◯件以上ないとダメという基準はない。反対に件数が多くても抽象的な回答ばかりで、ダメな場合はダメなことがあるため
- 「原稿料や印税がある場合は、事業所得か雑所得かを実態で整理します」
※ここまで提案して貰えると心強いです - 「制作受託と物販を分けて月次で管理していきます」
面談の時に用意しておくと良いもの
- 直近の売上内訳
- 受託制作、書籍販売、電子書籍の比率
- 原稿料や印税の明細があればその写し
出版業に強い税理士かどうかはまず、収入の型を分けて見られるかで見分けることができます。
実績がある税理士なら資料を見た時点で、どの収入が事業所得になりやすいかどこが雑所得になりやすいかを具体的に指摘できます。
逆に一般論だけで終わるなら、出版業の実務経験は浅いと考えてよいです。
面談の時には現場の質問をぶつけていき税理士の反応を見ていくのをおすすめします。抽象的な回答が多い場合は別の税理士を探し直す方が良いです。
棚卸資産・原価計算・返品前提の管理に強い
なぜ重要なのか
- 出版業は書籍や雑誌、関連商品の在庫を持つことが多く、棚卸資産の評価と売上原価の整理が利益に直結するため。
※出版物を扱うなら、在庫の評価と原価計算を最初に整える必要がある
面談で使える質問例
- 「棚卸資産の評価方法はどう決められますか?」
- 「書籍在庫や未販売分の管理はどうしますか?」
- 「売上原価と製造原価を月次で追って頂けますか?」
期待できる税理士の回答例
- 「評価方法を決めて、毎年継続できる形にしていきます」
- 「在庫と売上原価を分けて管理します」
- 「月次で原価率や在庫回転を見える化していきます」
面談の時に用意しておくと良いもの
- 在庫一覧
- 棚卸のルール
- 仕入れ・印刷・製本に関する資料
- 商品ごとの原価メモ
出版業では在庫を正しく数えないと利益がずれます。
税理士が棚卸資産の評価と原価計算を一緒に設計できるかどうかは、かなり重要な見極めポイントです。
書籍や雑誌の在庫をどう評価するかを先に決めておけば、決算時の手戻りを減らしやすくなります。
消費税・インボイス・電子販売の区分に強い
なぜ重要なのか
- 出版業では紙の書籍、電子書籍、制作受託、イベント販売などが混ざることがあり、消費税の区分を整理しないと税額の見通しがぶれやすくなるため。
※出版業が複数の販売形態を持つなら、消費税の比較と保存ルールを分けて考える必要がある
面談で使える質問例
- 「出版業で簡易課税と原則課税、どちらが有利か試算できますか?」
- 「電子書籍や制作受託の消費税はどう整理されますか?」
- 「インボイスの保存はどう管理されますか?」
期待できる税理士の回答例
- 「売上構成と仕入構成を見て、消費税の有利不利を比較していきます」
- 「販売形態ごとに区分して記帳します」
- 「帳簿と請求書等の保存を前提に管理していきます」
面談の時に用意しておくと良いもの
- 仕入先一覧
- 売上の推移
- 電子書籍や制作受託の比率
- 過去の消費税申告書があればその写し
出版業は紙とデジタル、物販と制作が混在しやすいので、消費税の見え方が変わりやすいです。
税理士が販売形態ごとに整理し、簡易課税との比較までできるかは非常に重要です。
税理士なら誰でも得意なわけじゃないので、この辺りは抑えておきましょう。
外注費・印税・原稿料の処理を理解している
なぜ重要なのか
- 出版業では著者、編集者、デザイナー、校閲、翻訳、DTPなど、外注先が多くなりやすく、原稿料や印税のように、書き手との取引が発生する場合もあるため。
※国税庁は原稿料、講演料、印税などは事業所得に該当する場合を除き、原則として雑所得としており、支払う側も受け取る側も取引の実態に応じた整理が必要
面談で使える質問例
- 「外注費と給与の区別はどう考えますか?」
- 「原稿料や印税の支払処理はどう整理しますか?」
- 「年末調整や源泉徴収の流れまで対応できますか?」
期待できる税理士の回答例
- 「雇用か外注かを実態で分けて判断していきます」
- 「原稿料や印税の支払処理も、必要に応じて源泉を確認します」
- 「給与がある場合は年末調整まで整理します」
面談の時に用意しておくと良いもの
- 外注先一覧
- 契約書や支払条件
- 原稿料や印税の支払履歴
- 給与台帳があればその写し
出版業は雇用と外注が入り混じりやすい業種です。
税理士が給与、外注、印税、原稿料の流れを整理できると、税務だけでなく運営のルールづくりにも役立ちます。
機材・ソフト・設備投資の判断ができる
なぜ重要なのか
- 出版業は撮影機材、編集機材、PC、サーバー、ソフトウェア、内装、什器など、設備投資が続きやすいから。
※修繕費は通常の維持管理なら必要経費ですが、価値を高めたり耐久性を増す支出は資本的支出として減価償却に回ることがあるため判断が重要
面談で使える質問例
- 「編集機材や撮影機材の減価償却はどう見ていきますか?」
- 「30万円未満の特例や一括償却資産は使えますか?」
- 「ソフトや内装の費用化も相談してもよいですか?」
期待できる税理士の回答例
- 「設備の金額と用途を見て、減価償却や特例の適用を確認していきます」
- 「修繕費と資本的支出の区別も確認します」
- 「購入前に税負担とキャッシュの比較をしていきます」
面談の時に用意しておくと良いもの
- 機材や設備の見積書
- 既存設備一覧
- リースか購入かの比較資料
- 修理や改装の内容が分かる資料
出版業は設備とソフトへの投資が収益力に直結していきます。
税理士が減価償却だけでなく、少額資産の特例や修繕費の扱いまで見てくれると買う前に判断しやすくなります。
設備投資のたびに税金と現金の両面で見てもらえるかが大事です。
税務調査・資金繰り・融資に対応できる
なぜ重要なのか
- 出版業は売上の入金タイミングが遅れたり、在庫や制作費が先行したりして資金繰りがずれやすいから。税務調査では在庫、外注、給与、印税、設備の処理などを説明する必要があるため、資料を整えられる税理士が有利。
※法人なら決算、法人税、消費税、給与、源泉が同時に動くので、資金計画の重要性が上がる
面談で使える質問例
- 「出版業の税務調査対応経験はありますか?」
- 「資金繰り表は作って頂けますか?」
- 「融資用の事業計画書も見て頂けますか?」
期待できる税理士の回答例
- 「税務調査時の資料整理や修正申告まで対応しています」
- 「融資用の事業計画書と資金繰り表を作れます」
- 「出版業の資金繰りを月次で見ていきます」
面談の時に用意しておくと良いもの
- これまでの収支データ
- 在庫や売掛の状況
- 設備投資の見積書
- 借入予定があればその条件
出版業は在庫と売掛が絡むので、売上があっても現金が足りないことがあります。
だからこそ、融資や資金繰りを数字で見られる税理士は重要です。
税務調査でも日頃から帳簿と保存書類が整っていれば説明がしやすくなります。
依頼・顧問料金に透明性がある
税理士の主な料金一覧(オプションなども)
- 月額顧問料
※ここでどこまでの業務内容が含まれ、下記も含まれてるのか、別オプション料金なのかを要確認 - 確定申告料(法人は決算料金)
- 消費税申告追加費用
- 記帳代行費用
- 融資支援の成功報酬
面談で使える質問
- 「年間総額はいくらになりますか?」
- 「追加料金が発生するケースは?」
- 「売上が増えた場合の報酬変動は?」
理想な税理士の回答例
- 「月額顧問は記帳代行・月次試算表・税務相談込み。追加はCSV突合や調査立会などで別料金(目安を書面提示)です」
- 「売上基準で3ランクの料金テーブルを用意しており、書面で明示します」
「だいたいこのくらいですよ」は危険なので、必ず年間総額で提示できる税理士が理想です。
ここを曖昧にすると必ずと言っていいほど揉めることになります。
「月◯万円ですよ。」ではなく「月◯万円なので、年額の支払い総額は◯◯万円です。この総額には確定申告料(もしくは決算料)が含まれているのでこれだけです。万が一税務調査などが発生した場合には別途費用です。」と具体的かどうかも大切です。
こちら側が最後に料金表をしっかり受け取っておけば、税理士報酬で揉めることはほぼほぼなくなりますし、言った言わないのトラブルを防ぐことができます。
ちなみに、税理士への報酬(顧問料やスポット依頼料)が相場よりも、報酬が安すぎる場合は注意が必要です。
↓に掲載している動画上で安さで税理士を選ぶリスクを解説しているので合わせてチェックしておくと良いです。
税理士への支払いは安いだけリスクが高い話を解説▼
簡単に言うと「相場よりも明らかに安いと税理士は他の税理士よりも仕事を多く取る必要があり、それだけ仕事の質や対応が雑になる」わけです。
雑になる具体例は、決算資料、確定申告書類の計算間違えで、ケアレスミスが頻発することで、こちら側がしっかり内容を確認しないと必ず間違っていたりします。
この場合は事実とそぐわない申告となるため、税金の過払いならまだましで、過少申告の場合は追徴リスクも出るため割と重要です。
安すぎない報酬金額の判断基準は、各社が提示してきた報酬額の平均並前後の顧問料・スポット料金であれば健全な範囲と考えます。
(例として、どこの税理士も顧問料が月2~3万円と提示であれば安くても1.5万円~が限界目安で、5,000円で可能などは格安水準で避けても良いレベルです。そもそも月5,000円で税理士側が税務の仕事と責任を請け負うのは本来割に合わないためです。)
社会通念上の感覚を持って「その料金でここまで面倒な仕事且つ責任負ってできるのか?」というのを想像しながら料金と照らし合わせることで、自身も納得できるかが大切に思います。
しっかり仕事をしてくれる税理士は、仕事に自信があるため安請け合いはしませんし、あまりにも相場から逸脱していると相手からお断りされます。
裏を返すと格安は、その価格にしないと仕事の取れない税理士という見方もできるわけです。
顧問料・スポット依頼料の相場は、複数社の税理士紹介サイトで税理士を紹介してもらうことで「大体このくらいの顧問料(依頼料)になるのか」というのが見えてきます。
業種・時期・規模感によって金額はバラバラなので一概に判断はできませんが、各社の提示を比較していけばリアルな相場感が見えるのでご安心下さい。
出版業で税理士に依頼できる具体的な業務

※↓の各項目へタップ・クリックすると詳細まで移動できます。
初めて税理士を検討している方もいると思うので、出版業で税理士へ依頼できる業務内容をそれぞれ解説していきます。
出版業は一般業種と異なり業界特有の判断が多くなるため、素人管理では混乱しがちです。
税理士は単なる申告代行ではなく、事業拡大に伴う税務・資産・契約面でのリスク管理を含めた支援が重要です。特にお願いしたい業務があれば事前に税理士紹介担当や税理士へ伝えておくことで無駄なく迅速に選定が可能です。
記帳代行・経理サポート
依頼での成果
- 月次試算表
- 売上・経費の一覧表
- 資金繰りの見える化資料
税理士は出版業の毎月の売上や経費を整理して、どこで利益が出ているかを見える形にしていきます。
書籍販売、制作受託、原稿料、電子書籍などが混ざるため、記帳代行が入るだけでも経営判断がかなりしやすくなります。
現状、記帳・経理が面倒に感じている人は税理士へ依頼するのをおすすめします。
原価計算・在庫管理の整理
依頼での成果
- 棚卸表
- 原価計算の内訳表
- 月次の原価率レポート
税理士は原材料や印刷費、外注制作費、在庫を分けて見えるようにしていきます。
棚卸資産の評価方法を決めて継続することが大切なので、在庫管理の仕組みを一緒に作ることが重要です。
確定申告・決算・消費税対応
依頼での成果
- 確定申告書または法人決算書
- 消費税申告書
- 税額シミュレーション表
税理士は1年分の売上と経費をまとめて、確定申告や決算書を作成してくれます。
出版業では販売形態や取引先の違いを踏まえて、消費税の整理を先にしておくことが大切です。
人件費・外注費・印税処理
依頼での成果
- 給与関連資料
- 外注費管理表
- 印税や原稿料の支払整理表
税理士は社員の給与や年末調整だけでなく、外注費、原稿料、印税の支払い方法も整理してくれます。
誰にどの形で払うかを事前に整理しておくと、税務処理がぶれにくくなります。
給与支払いや外注費用が増えてきた場合は、早めの税理士相談をおすすめします。
節税対策の提案
依頼での成果
- 節税提案書
- 納税予測表
- 使える制度の整理表
税理士は出版業の利益がどれくらい出そうかを見ながら、無理のない節税方法を提案してくれます。
設備投資のタイミング、青色申告の控除、在庫や原価の整理、納税資金の積立などです。
その他にも個人・法人・役員含めた各種共済の加入により、繰り延べ節税も可能で、掛け金額含めて提案してくれます。
※各種共済…小規模企業共済・倒産防止共済など
「しっかり納税して手元にお金を残しましょう!」しか言わない税理士は、基本的に面倒だから節税提案をしない自分本位な考えと言えます。
上手に繰り延べ節税などを使いこなすことで、最終的に残せる資金を戦略的に多くできる方法は実際にあるため、「男気納税!」な税理士の場合は一旦保留にしましょう。
税務調査対応
依頼での成果
- 税務調査の対応資料
- 修正申告の方針メモ
- 過去申告のリスク一覧
税理士は税務署から調査や問い合わせが来たときに対応してくれます。
出版業では在庫、外注、印税、原稿料、設備の処理が重要なので、会計資料と実際の運営をつなげて説明できるようにしておくことが大切です。
「税務調査は入るかもしれない」「税務調査の連絡がきた」なんて人は、急いで税理士へ相談することをおすすめします。
結果的に税理士は事前準備をしっかりしてくれるため、安心できる味方となります。
※事前準備…過去の申告で不適切な部分がなかったかどうかのチェック、税務調査立ち会い時の注意点など
融資・資金繰り・事業計画作成支援
依頼での成果
- 事業計画書
- 資金繰り表
- 借入や設備投資の比較資料
税理士は編集部の立ち上げ、印刷費、在庫増、設備更新のための資金計画を作ってくれます。
出版業は売上より先に制作費が立つことが多く、資金繰りの設計が重要です。
そこで税理士が入ってくるお金と出ていくお金を見える化し、無理のない借入計画を作ることが可能です。
出版業で税理士の必要性と必要なタイミング【個人事業・法人別】
個人事業・法人によって税理士を付けるかどうかの判断は微妙に変わってきますが、結局のところ事業規模と売上次第です。
仮に売上収入自体も1000万円を切っており小規模展開していて、それ以上増える予定やイメージがない場合は、極論税理士不要でも対応は可能です。(売上が大きくなった時だけにスポットで確定申告などを依頼するのは問題なし)
ただし、個人・法人それぞれ次の状況のいずれかに当てはまるなら早めに税理士に相談すべきです。
個人事業主の場合
※↓の中でどれか1つでも該当する場合は税理士依頼推奨
- 書籍販売、制作受託、原稿料、印税などの収入が混ざってきた場合
- 在庫や棚卸を毎年きちんと管理したい
- 青色申告を使って控除や帳簿整備をきちんと活かしたい
- 外注や印税の支払いが増えてきた
- 消費税やインボイスの影響を確認したい
- 編集機材やソフトの購入が増えてきた
個人の出版業は最初から税理士が必須とは限りませんが、収入や在庫、外注が増えてきたら早めに相談した方が楽です。
青色申告では帳簿と棚卸が前提になるので、入力が追いつかなくなってきた段階が税理士を入れる分かれ目です。
原稿料や印税がある場合は、事業所得か雑所得かの整理も重要です。
法人の場合
※↓の中でどれか1つでも該当する場合は税理士依頼推奨
- 原則、開業当初から税理士顧問必須
どんな状況であっても法人であれば、税理士との顧問契約必須です。
法人の出版業は個人事業よりも税務と会計の論点が増えます。
決算、法人税、消費税、給与、源泉、資金繰りが同時に動くので、税理士なしで回すとミスや見落としが出やすくなります。
特に複数の制作案件や在庫を持つ法人では、月次で数字を見ながら経営判断できる税理士がいると印刷や出版のタイミングも決めやすくなります。
出版業で計上できる経費例

経費として計上しやすいもの
- 印刷費、製本費、用紙代
- 原稿料、翻訳料、校閲料、編集外注費
- デザイン費、DTP費、撮影費
- 送料、配送費、梱包資材費
- オフィス家賃、共益費、水道光熱費
- パソコン、ソフトウェア、通信費
- 取材費、交通費、会議費
- 広告宣伝費、販促費、展示会費
- 税理士報酬、専門家報酬
- 備品や設備の減価償却費
注意点
- 10万円以上の設備は、金額によって減価償却や一括償却資産、少額減価償却資産の特例を確認する必要がある。
- 在庫は棚卸資産として管理し、評価方法を決めて継続する必要がある。
- 修繕費と資本的支出は区別が必要で、価値を高めたり耐久性を増した工事は減価償却に回ることがある。
- 家賃や通信費のように私用と混ざるものは、事業で使う割合だけを経費にする。
- 給与支払や外注があるなら、年末調整や源泉の流れも整理しておく。
出版業で経費計上される代表例は上記の通りです。(ただしそれぞれの扱いは税理士と確認推奨)
素人の自己判断で誤った経費計上をすると否認リスクがあるため、税理士の目を入れておくのが安心です。
出版業を小規模で展開している方は、プライベートと合わさってしまいやすい部分もあるため、厳密に棲み分け(=按分)をしておくのが大切です。
※棲み分け方法は税理士と相談することで長期的に安心感がある。最大7年間に渡って遡り調査があるため、早い段階で正しい計上をしておくべき
素人判断だけで行うには中々細かく難しいことも多いので、プロの税理士へお願いするのが無難です。
まとめ
- すぐに出版業に強い税理士を探している方は、税理士紹介サイトを3社前後登録して、各社1~2人ずつ税理士紹介を受ける。料金・サポート内容・税理士との相性を比較でき、事前知識不要で角度の高い税理士との契約が可能。今後長く付き合ってくビジネスパートナーになるため、誰でも慎重かつ最短で見つけられる方法がこの方法になる。
- 出版業に精通している税理士を探す時は、6つのポイントを抑えて、探すことで失敗しない。
- 出版業で税理士へ依頼できる業務は複数ある。その中で特に希望のあるものは、税理士紹介担当エージェントや税理士へ事前に要望として挙げておく
- 税理士を必要とするタイミングは個人事業者規模や零細中小規模含む法人規模で異なるが、法人は原則顧問必須。
- 税理士を必要としない段階の副業・個人事業者規模の場合、計上できる経費を抑えておくと便利。
※ただし、個別、最終判断は専門家である税理士へ聞くことを強く推奨
開業して売上が少ない初めのうちから税理士を顧問する必要はないと思われがちですが、税理士は原則付けるようにして下さい。売上が増えたり入出金が複雑になってきたタイミングの前に依頼することを推奨しています。
また、今後従業員の雇用を拡大していき、資金調達の計画があるなら早いうちに税理士を顧問しておくと良いです。
以上が出版業での税理士必要性とタイミング、及び必要となった時に出版業に強い税理士の探し方でした。
「とりあえず安い税理士」ではなく、出版業の構造を理解している税理士を選ぶべきです。
また、事業主が税務へ集中してしまうことは本業の足かせで、売上鈍化の原因となります。
毎月の顧問料を支払うことで、税務処理や節税を自己流でなく、プロにしっかりと聞けるわけですから、トータルで考えると本来は割安なのです。
税理士の顧問の検討、今はスポットで確定申告のみの依頼、など税理士とのコンタクトを検討している方はこの記事を参考にして頂き、税理士紹介サイトを活用して最適な税理士を探してみて下さい。
税理士紹介サイト!この4社を抑えておけば大丈夫▼
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